満身創痍です

7月の出来事です。プラネタリウムを操作しようとしたら、緯度の調整ができなくなるといったトラブルが生じました。八戸市の星空を映し出すには、緯度を40.5度に設定しなければなりませんが、緯度の設定が固定できず勝手に動いてしまうという障害でした。職員の工夫によりどうにか投影ができるようにはなりましたが、根本的な解決には至っていない状況です…。あと半月、持ちこたえてほしいです。(苦笑)

下の写真は、コンソール(操作盤)の内部です。たくさんの電子部品が並んでいます。40年以上前のものですから、古さも感じます。大事に使ってきてはいますが、あちこちにガタが来ています。

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プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと14日!

学習投影

本館は小学校理科の学習を目的としての利用もいただいています。特に小学校4年生の「月と星」の内容ではプラネタリウムの活用が大変重宝されています。小学校の授業時間では実際の星空を見上げての指導はまず不可能ですので、プラネタリウムを使っての疑似体験はとても有効です。

実際の星空での観測は天候にも影響されるし、近郊では「光害」により星がよく見えないのが難点です。また、星の動きなども実際の観測だけでは理解に時間がかかります。(学習方法として、時間をかけて観察を重ねその結果を考察させることは大切ですが…)その点プラネタリウムでは、満天の星空を自由に再現できます。時間を自在にコントロールすることも可能ですので星の動きの理解も容易になります。

なによりも、子どもたちが星空に興味を持ち、夜空を見上げてはあれこれと考えることができるようになってほしいと願います。IMG_1341とある小学校4年生の学習投影前の様子です。MS-10が子どもたちを優しく見守っているように感じました。

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと15 日!

45年間ご苦労様

MS-10の筐体に張り付けてある型式番号を示すプレートには、「1980.7」と製造年月が刻印されています。本館がオープンしたのが同年の10月ですから本館の歴史と共にここにいたことがわかります。IMG_1366

45年間の使用に耐えたMS-10には感謝あるのみです。

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと16 日!

未来技術遺産

MS-10は、2021年(令和3年)に国立科学博物館の「重要科学技術史資料」(未来技術遺産)に登録されました。MS-10は投映の精度や正確さに加えて、星がキラキラと輝く「キラメキ装置」が搭載され高い評価を受けたようです。

当館のMS-10です。精巧に造られた歯車や電子部品などが山盛りです。IMG_1346

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下の写真は、東京有楽町のプラネタリアTOKYOに展示されているMS-10の1号機です。同じMS-10ですが違いを見つけることができました。

DSC_02790    (令和6年5月撮影)

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと17日!

プラネタリウムの光源

プラネタリウムで星を映し出すために、MS-10では下の写真にある電球を使っています。500ワットの電球です。IMG_1345

MS-10に2つある星を映し出す部分の中心に一個ずつ入っています。IMG_1348

投影中に切れてしまうと大変なので、定期的(2か月に一度)に交換しています。電球を交換するときにガラスに指紋などの油が付くと電球はすぐにダメになってしまうので、交換時には手袋をはめるなど気を使います。

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

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なんだこれ?

プラネタリウム室の中には、実にたくさんの機械類が詰め込められています。実は私、本館に勤めて日が浅いため、知らないことがまだまだあります。何のための機材なのかをベテランの職員に聞きながら日々過ごしているのです。

またまた見つけました。「なんだこれ?」

潜水艦の窓?のようなものが…IMG_1310

これは、地平線の景色(パノラマ)を映し出す装置なのだそうです。MS-10の台座の周りに48個もあるのです。IMG_1340

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと21日!

 

マンパワーこそが自慢です

いくら優れた機器があったとしても、それを上手く操作する人材がいなければ、どうしようもありません。科学館の職員は日ごろから操作技術の向上に努めています。IMG_1313

また、操作ばかりではなく、本館独自の番組作りも日夜取り組んでいるのですよ。IMG_13395日6日に行われる「かがくかん祭」の特別プラネタリウムの番組も、本館職員のオリジナルなんですよ。

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

残りあと23日!

プラネタリウムのお立ち台

プラネタリウム室の前方に半円型のステージがあります。あまり使われることのないものですが、イベントなどでの使用ができるものです。IMG_1291

プラネタリウムという高級なミラーボール?のもとで、カラオケでもしたら気持ちよく歌えそうです。(笑)IMG_1276

プラネタリウムリニューアルのため、MS-10での投影ができるのは

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